卒業論文の書き方と構成(おちラボより)
- 背景と問題点
- この研究をする動機
- どういう分野で何を対象
- 想定環境、前提条件
- ニーズ、想定した環境において何が問題か
- 先行研究
- 本研究の位置づけ
- 目的
- 問題点から問題を解決するための要求仕様を明確にする。
- 要求仕様を満たすための問題解決のアプローチ
- 手法
- どのような方法で目的を達成するのか
- 抽象レベルで説明が理想 ⇦ 難しい
- どのようなツールやライブラリを利用したのか,
- 実装
- 作ったものを具体的に書く。,,, システムの概要・機能, システム構成図,画面構成,画面遷移,クラス図,シーケンス図,ER図,API仕様
- 結果, 評価, 考察
- どのようなものを実現(完成)したのか?動作例
- 性能評価やユーザ評価などによ り、有効性を証明
- 作ったものについての考察
- 参考文献
卒論が満たすべき要件(理系のための「即効!」卒業論文術より)
- 他人の真似ではない新規なアイデアがメインの主張であること
- なんの問題をなぜとくのかが述べられていくこと(第一章)
- どのようにとくのが良いのかが述べられていること(第2章)
- その解き方はなぜ可能なのかを述べられていること(第3章)
- 十分な証拠が示されていること(第4章)
- 総括と自己評価が与えられていること(第5章)
卒論の全要素(理系のための「即効!」卒業論文術より)
- 表紙
- 要約
- 第一文に論文の趣旨(それ一~文で読む価値がわかるように)
- 「考えたこと、やったこと、結果の概要、成果の意義」をそれぞれ1~2文で書く。
- 目次
- 第1章:問題設定
- あなたが解こうとする問題はなんですか
- 問題点を指摘 or メリットを指摘
- その問題には必要性や需要がありますか
- あなたの取り組む問題は未解明で新規のものですか
- 有用性はどれくらい見込めますか
- 従来は未解決だった問題を解決する、
- 従来の方法よりは効率が良くなる
- 問題全体の解決は難しいので、解いて意味のある部分に限定
- 問題全体の解決は難しいので作戦立案に必要な情報を調査収集
- 関連研究を引用
- 先行研究における決定版を引用し、それを踏襲することを宣言
- 自分の研究はどのような分岐を新たに作り出すのかを宣言
- あなたが解こうとする問題はなんですか
- 第2章:問題解決方法の候補の優劣比較と選定について
- タイトル - 解決策をどう模索したかがわかるように書く。
- ソリューションを表を使って比較評価
- 評価の理由と根拠
- 第3章:選んだ解決方法が実行可能である理由(その解決方法を選択した理由)
- 実施手順の設計: 大目標、中目標、小目標とブレークダウンしていく
- 実施可能性の証明:実現可能かどうかの検証
- 保存則型、不可逆速型、制御速型
- 信頼性(不確実性)の検討:そのシステムは完成できるのか、どこまで完成できるのか、
- 第4章:証拠を提示するための章、実験の報告
- システムの説明、その実用性を証拠がなくても示す
- 手順->結果->考察
- 第5章:論文全体の自己評価と総括の章
- 研究の成果(考えたこと、わかったこと)
- 成果の価値(学術的価値、実用的価値 - 先発生、明晰生、普遍性、可溶性の観点から。)
- 成果の限界とその克服のための戦略 - 平凡さ、曖昧さ、狭さ、日実用性の検討。
- 謝辞、参考文献一覧、付録(ソースコードの場所)
卒論の作業しやすい順序
- 写真を用意する
- 表を作成する
- グラフ、図面を作図する
- 小見出しのタイトルを決める
- 文章のスケッチを箇条書き程度で書く
- 文章をスケッチから二割程度の完成度になるまで書き込む
- 文章を二割から八割程度の完成度になるまで書き込む
- 文章を八割から完成するまで書き込む